昭和天皇の直観力を物語るエピソード
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。
今日はカラッと晴れて良い天気でした。
ところで、
昭和天皇の直観力を物語るエピソードの中では、
経済学者の宇沢弘文(敬称略)が文化功労者として選ばれて、
昭和天皇が主催するお茶会に呼ばれたときの話が好きだ。
『昭和天皇を囲んで一人ひとりが、それぞれ自分が何をしてきたかを話し、ときおり天皇がそれにお答えになります。昭和天皇は思いのほか親しみのある気さくな話しぶりでしたが、私は自分の順番がきたときにはすっかりあがってしまい、ケインズのここがおかしいだの、新古典派の理論がどうだとか、社会的共通資本とは何か、などと懸命にしゃべりたてました。しかし、われながら支離滅裂なのがわかって混乱していたところ、昭和天皇が話をさえぎって、こうおっしゃったのです。
「君! 君は経済、経済というが、つまり人間の心が大事だと、そういいたいのだね」
心の中をピタリといいあてられたようで、私自身、ハッとしたものでした。
それから四半世紀にわたって社会的共通資本の考え方、人間の心を大事にする経済学の研究をすすめてこられたのは、あのときの昭和天皇のお言葉に勇気づけられたからでもありました。』
(出典:宇沢弘文著「人間の経済」)
どんなに高名な学者であろうと、
天皇主催のお茶会では舞い上がってしまって、
支離滅裂になるのは無理もない。
そんなとき、話者の言いたいことをズバリと当ててしまう昭和天皇は優れた直観力をお持ちである。
昭和天皇のネイタル・チャートで、
直観力を示すのはどの部分かを考えてみると、
やっぱり
・DSC(ディセンダント)と「合」の海王星(ふたご座)
・海王星と、水星・火星との間で形成される「小三角」
そして、
・海王星と月のスクエア(90°)
だろうか(下図の青丸・赤丸部分)。
昭和天皇のネイタル・チャートについては以前取り上げた。
DSCと合を形成する海王星に絡むアスペクトを複数持つ昭和天皇は、
相手がこう思っているのを瞬時に理解する直観力に長けていたのだろう。
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