中学受験する価値~最近思うこと
少子化が進み、子どもの数は年々減っている。
今の小1が中学受験する頃には、小6児童の数はがくんと減るといわれている。
受験機関は子どもの数の減少を見据えて、低年齢から通塾するよう保護者への宣伝を欠かさない。
小学校低学年から通塾させるための宣伝とおぼしきサイトがネット上にたくさん存在する。
公立中学校の内申点のとりにくさは、保護者を中学受験へと誘導するための絶好の謳い文句だ。
公立中学は居心地が良くないと思う生徒が多いのはたしかだ。
公立中学に在籍する不登校生徒の数は近年、著しく増えている。
2023年度の東京23区内の中学受験率は23%で、約4人に1人が中学受験するとのこと。
特に、東京では入塾時期の低年齢化が進んでいて、新小2クラスまでに入塾する子が約25%もいるそうだ(←の情報のソースが削除されたため、ここに引用元を示すことができないが)。
ところが、大学受験ではここ数年、推薦入試(指定校推薦や総合型選抜)の割合がどんどん増えている。
国公立大学では今も大多数が一般入試経由の入学者だが、私立大学は推薦入試による合格者の割合が昔より増えている。
今すでに「中堅以下の大学に入学するならば一般入試は不要」な時代になっている。
子どもの数が年々減っている現状を鑑みると、今後は推薦入試による合格者が年々増える結果、一般入試を受けてまでして入学する価値があるのはせいぜい国公立大学・私立医学部・早慶・MARCHまでになる可能性がある。
いや、もしかしたら、国公立大学と私立医学部ぐらいしか、一般入試を受ける価値がなくなる(=一般入試を受けなくても推薦で合格できるから、という意味で)可能性だってある。
そうなると「もはや血眼になって中学受験する必要はない」と最近思う。
貴重な小学生の遊びの時間を奪ってまで、我が子に中学受験をさせたいとは思わない。
こどもに資質があれば、公立高校出身でもそれなりの進路に進める。
高校受験ルートを選ぶ場合、浪人は覚悟しなければならないだろうが、小学生のこどもから「遊びによる学び」を奪わずに済む。
とはいえ…「公立中学」という窮屈な学び場を選ぶかどうかの決定は次男に委ねたい。
メリットとデメリットを十分話し合ったうえで、ガチな受験をしないで入れる比較的ゆるい私学に通うか、都立中高一貫校を受験するか、あるいは公立中学に進学するかは次男が決めることだ。
我が子には「選択に迷ったら少数派を選ぶ」ことをすすめている。
わたし自身もそうやって生きてきた。そのほうが面白い人生が待っているはず。
変動の時代である。
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