周年行事は必要か
小中学校には周年行事というものがある。
公立小中学校の場合、たいてい10年おきに「創立〇周年行事」といって、10年おきに周年祝賀行事をやる学校が多い。
周年行事でやること
そういえば、わたし自身も小学校時代に周年行事を経験したことがある。
数年前、長男が通う小学校でも周年行事を経験した。
周年行事といえば「航空写真」と「記念誌」だ。
わたしも昔、校庭に出て校章を形どった形で全校児童が並んで屋上から写真を撮った記憶がある。
長男が通う学校でも、全校児童が校庭に並んで屋上から写真を撮った。
航空写真を周年行事記念誌に載せるのが周年行事の定番である。
こういう写真撮影は良い思い出だ。
なぜ周年行事祝賀会に保護者が参加しないのだろう
学校の周年行事ではふつう、祝賀会というのが催される。
周年行事の祝賀会には来賓(議員や町会長など)、新旧校長、新旧職員が呼ばれる。
祝賀会ではたいていアルコール類が提供される(今はコロナ禍で自粛されているかもしれない)。
いつも不思議なのは、この祝賀会のお手伝いには保護者がかり出されるのに、保護者やこどもたちは祝賀会に参加できないことだ。
保護者に祝賀会を準備させるのに保護者やこどもたちが参加できないのならば、祝賀会というのはいったい誰のために・何を祝賀するものなのだろう?
周年行事の費用の出所
周年行事には航空写真の撮影や記念誌の発行だけでなく、風船を飛ばしたり等、こどもたちが楽しめる行事が行われることが多い。
けれども、周年行事をするには費用が必要だ。
とはいえ公立小中学校で税金で周年行事をおこなうわけにはいかない。
では、周年行事の費用はどこから出るのだろうか。
PTA会費から費用を捻出
周年行事の費用をPTA会費から出す学校もあるらしい。
「周年行事の費用をPTA会費から捻出するのはおかしい」という意見も多くみかける。
年巡りによっては周年行事を一度も経験しないで学校を卒業していく学年もある。
だから一律にPTA会費から周年行事費用を捻出するのは不公平、という意見だ。
確かにその通りかもしれない。
周年行事のためのグッズ販売
幸い、長男が通う小学校はその辺わきまえていた。
長男が通う学校の場合、PTAとは別に「周年行事実行委員会」というものが出来た。
そして、周年行事の費用は周年行事実行委員会が集めたので、PTA会費が周年行事に使われることはなかった。
ただ、周年行事のためのお金を集める方法に違和感があった。
周年行事実行委員会は周年行事の費用を集めるためにグッズを作り、そのグッズの売り上げを周年行事に回したのだ。
結果、周年行事グッズの購入を半強制的に保護者にすすめてきた。
公立学校で周年行事の費用のためにグッズ購入を強要されるのはちょっと違和感があった。
公立学校の周年行事の費用のために、そこまでしてお金を集めなければならないのだろうか。
しかも、集めたお金で祝賀会に参加するのは来賓や新旧職員だけ。
祝賀会は保護者やこどもたちは蚊帳の外である。
周年行事:やめられないらしい
コロナ禍であることから、保護者への負担が多い周年行事を中止してほしいという意見もある。
けれども、どうやら公立小中学校の周年行事は簡単に止められないものらしい。
学校関係者(特に校長先生)は「周年行事を止める」という前例を作りたくないようだ。
ここらへんの感覚は実にお役所っぽい。
個人的には、保護者の負担が大きいのに保護者が蚊帳の外になるような周年行事は要らないと思う。
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