学級王国は解体してほしい
この問題は、不登校の子をサポートする団体の方々が以前からさんざん指摘していた。
「不登校の原因について、子ども側の意見と学校側の意見が食い違っている」と。
文部科学省はようやく、不登校の原因について子ども側からも聞き取りをするようだ。
状況を説明すると…いままでの不登校に関する文科省の調査では、不登校の原因について教師側から「だけ」聞き取りを行っていたのよね。
ところが、文科省が民間に委託した調査で、不登校の原因を教師ではなく「不登校のこども」に尋ねたところ、「いじめ」が26・2%で「教職員への反抗・反発」が35・9%だった。
一方。教師が不登校の原因として挙げたのは「いじめ」が4・2%、「教職員への反抗・反発」が3・5%だった。
数値がぜんぜん違うわけ。
つまり、教師側は不登校の原因が主に「子ども側」にある、としたけれども、不登校のこどもたちは「教職員への反抗・反発」や「いじめ」が不登校の主な原因だと回答したのよね。
不登校の原因として認識されていることが、教師側と子ども側とで大きく食い違っているというわけだ。
学校が自分たちにとって都合が悪い回答をするわけないから、こういう食い違いが起きるのは当然かもしれないけど。
不登校の原因が教師側と子ども側とでまったく食い違うことについて、毎日新聞はきちんと数値を出して報道してくれた点は評価に値する。
国は、学級担任制を解体して、複数教員でのチームで担任をする方向に舵を切るのかもしれない。
そうなってほしい。
学級担任制がこどもたちを追い込んでいる。
学級王国はもう終わりにしてほしい。
教員の質の低下が止まらない。
その結果として、学級王国で不利な立場に追い込まれて不登校になる子の増加に歯止めがかからないのだから。
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