PTAを考える
長男が通う学校のPTAを見ていると、PTAというのは岐路に立たされていると感じる。
仕事を持つ母親が増えている。
PTAにドップリと従事できる母親が少なくなっている。
現状、長男が通う学校でも平日に仕事をしている母親が多いから、PTAの仕事は基本、土日中心に行われている。
もちろん今でもPTA役員を積極的にやりたい母親はいるだろう。
私の周辺では、世話好きで地域の世話役をかって出る保護者をあまり見かけなくなっている。
長男が通う学校のPTAの方に聞くと、およそ10年前くらいまではそういう世話好き奥様がちらほらいたらしい。
けれども最近は、PTA活動にドップリと浸かってくれる奥様がなかなかいないそうだ。
仕事を持つ母親がPTA会長・副会長などの重要なポストを引き受けるのを実際に見てきた。
もはやPTAというものは、PTA活動にドップリ浸かってくれる奥様にPTA活動をお任せする体制では立ちいかなくなっている。
PTAの仕事はできるだけ薄く広く、できるだけ多くの人が少しずつ引き受ける形式に変わらざるを得ない。
PTA会長は男性の仕事?
自分がこどもだった頃や長男が通う学校のPTAを見ていると、PTA会長は圧倒的に男性が引き受けることが多い。
PTA会長のような名誉職は男性にお願いして、副会長以下で実際の実務を取り仕切るという慣習が残っているからと聞く。
それだけでなく、PTA会長になると先生方や来賓とのお付き合いで宴席に出席する機会が増えるため、男性が好ましいという考え方もある。
実際、PTA会長に就任する男性はたいてい、議員、地元商店の店主、地元町内会の若手主力メンバーのどれかである。
普通のサラリーマン男性がPTA会長に就任することはきわめて少ない。
議員はある意味、売名行為としてPTA会長を引き受けているのだろう。
地元商店の店主は、自分の商売が学校関係でお世話になっている恩返しとして引き受けるのだろう。
男性がPTA会長に就任することで建前上男性を立て、重要な実務は副会長以下の女性陣で対応するという「亭主元気で留守がいい」的な、ある種の前時代的な体制がPTAの世界にはまだ残っている。
こういう古い体質が残っていることが、私がPTA活動に積極的になれない理由のひとつだ。
コロナ禍でお酒の席が自粛になっている今は宴席が事実上ないのだから、PTA会長みたいな名誉職に女性がどんどん就任したほうがよいと思う。
PTAについて(まとめ)
役員決め
非加入問題
PTA活動あれこれ
【保護者会】グループ・ディスカッションはやめてくれ【PTA】