良妻賢母とボランティア
幼稚園に子どもを通わせていると、いまだに「幼稚園の保護者は良妻賢母が理想」という暗黙の了解があることに気づく。
少なくとも手間暇かけることを求める幼稚園ではそうだ。
とにかく「こどもに手間をかけるのが美徳」だ。
それだけでない。
口には出さないけれど、保護者同士でも「こどもに手間暇をかける育児」に賛同する保護者以外は仲間として認めないという暗黙の了解がある。
「良妻賢母」=「母親は難しいことを考えなくてもいいから、夫を支え、子どもを正しく導く」のが良しとされる。
園も保護者同士も良妻賢母を求めている。
こういった暗黙の了解が私には重荷だ。
私立幼稚園・小学校お受験では昔から良妻賢母の母親が理想とされてきた。
それでも最近は、長年良妻賢母を育てることをモットーとしてきた伝統的な私立女子小学校でも、働く母親をターゲットにして学童を設置するところが出始めている。
今は、女性のロールモデルが良妻賢母から働く女性へと変化しているのだ。
それにも関わらず、こどもに手間暇かける幼稚園では相変わらず「良妻賢母」が求められる。
ボランティアへのお誘い
良妻賢母の先にあるのが「ボランティアへのお誘い」である。
園へのご奉仕が終わると次は、PTAその他のボランティアへのお誘いが待っている。
畑違いの領域で働いてきた私からみると、教育や福祉の現場はあまりにもボランティアに頼り過ぎているように見える。
ボランティアに頼らないと財政的に苦しいのはよく分かる。
ただ最近は「定年後も働く人」・「子育てがひと段落して働く人」が増えている。
いや、正しく言えば、「定年後も働かないとやっていけない人」・「子育てがひと段落したら働かないとやっていけない人」が増えているのだ。
ボランティアに精を出せる「ゆとり」がある人は今後ますます減っていくだろう。
仕事は人のため
ボランティア自体は否定しない。
時間的余裕・精神的余裕がある時に何かの活動に協力することは自体は良いことだ。
でも私自身のポリシーは「仕事は人のため」だ。
何か良いものを求めるならば無償では無理だ。
私は報酬を頂いたうえできちんとした仕事をしたい。
逆に、報酬を支払う立場からすれば、良い仕事に対してはきちんと対価をお支払いしたいのだ。
PTAについて(まとめ)
役員決め
非加入問題
PTA活動あれこれ
【保護者会】グループ・ディスカッションはやめてくれ【PTA】