「PTA活動をやらなくても済む」という事実
小学校のPTA活動をしていて驚いたこと。
それは、
「PTA活動をやらなくても済む人がいる」
ということだ。
もちろん、保護者が持病を抱えていたり、家族に介護が必要な人がいたりする場合はPTA活動が免除される。
1学年1クラスしかないような小規模校は保護者が少ないので、高い確率でPTA協力員が回ってくる。
そういう場合ではなく、特に事情がなくても、PTA協力員を引き受けずに済んでしまう人が居るのだ。
役員希望調査用紙を出さない人がいる
PTAでは毎年、役員希望調査用紙の提出を会員に求める。
けれども、この希望調査用紙を出さない人が結構いるのだ。PTA役員をやってはじめて知った。
長男が通う小学校では、
・希望調査用紙を提出した人は8割
・希望調査用紙を提出しない人は2割
だった。
用紙を提出しない人に提出を催促せず、用紙を提出してくれた人のなかからPTA協力員を選ぶよう指示があった。
「用紙を提出しなければ協力員にならなくてすむ」-それを保護者がそれを知ったら、PTA活動をやりたくない人は希望調査用紙を提出しないだろう。
調査用紙を出さない人を協力員にしたとき
わたしがPTA役員を担当した前年、役員振分け担当委員長が「すべての人に平等に仕事を引き受けてもらうべきだ」と、用紙を提出しない人にも協力員の仕事を振り分けたところ、
「こっちが希望していないのに勝手に協力員にされた!」
という苦情が殺到したそうだ。
中には「勝手に決めるな!」怒鳴り込んできた人もいたらしい。
結局、翌年からは、用紙を提出した人のなかから協力員を選ぶことにした、と聞いた。
用紙を出さない人はPTA活動に興味がない人が多い。
用紙を提出する人のほうが熱心に活動してくれるからという理由で、用紙を提出した人の中から役員協力員を選んだほうがいいという意見もあった。
幼稚園ママとの意識の違い
あとから聞いた情報では、平等に協力員を振り分けた担当委員長は幼稚園ママだった。
幼稚園ママはふつう「PTA(父母会)の仕事はみんなが引き受けるべきもの」という意識である。
幼稚園ではそうだからだ。
けれども、小学校にいるすべての保護者が幼稚園ママと同じ感覚を持ち合わせてはいない。
今はPTAや父母会がない保育園も多い。
子どもが小学校に入学してはじめてPTAに触れる保護者が今は多いのだ。
保育園で至れり尽くせりの厚遇を受けた保育園ママが「PTAみたいなタダ仕事に時間を割くのは無駄だ」と思うのも無理もない。
ましてや、いきなりPTAの仕事が降ってきたら、激しい拒否反応を示すのも無理はないだろう。
PTAについて(まとめ)
役員決め
非加入問題
PTA活動あれこれ
【保護者会】グループ・ディスカッションはやめてくれ【PTA】