下関国際(山口)-大阪桐蔭(大阪)を観た(2022年夏の全国高校野球大会)

2022年夏の全国高校野球大会。

準々決勝の下関国際(山口)-大阪桐蔭(大阪)の試合では、下関国際の投手の気迫あふれる投球で、下関国際が強豪の大阪桐蔭を下した。

つくづく『野球は投手で決まる』と思わされた。

 

優秀な投手がひとり居れば勝つ確率がグッと高くなるのが野球だ。

強豪校は優秀な投手を複数育てることで、ひとりの投手に負担がかからないように配慮している。

一方、優秀な投手がひとりしかいないチームでは、優秀な投手ひとりに過大な負担がかかる。

 

エース酷使の話

とびきり優秀な投手が高校野球で酷使される話は40年以上前、作新学院の江川卓の頃からあった。

江川卓の球は高校時代が最も速かったとよく言われている。

 

ひとりの投手に負担がかからないよう、将来がある投手をつぶさないよう、高校野球でも1試合でひとりの投手が投げるイニングを制限したほうがいいという話は以前から出ている。

けれども、高校野球の熱心な視聴者である高齢者の多くは、旧来の「地元チームのエースがひとりで踏ん張って強豪校を倒す」試合を見たがる。

 

確かに、登板回数を制限すると、地方のチームは優秀な投手を2人3人と集めるのが難しい。

とはいえ、今年の夏の甲子園大会を見ていると、ひとりのエースが9回ずっと投げるケースは少ない。地方のチームでも、投手を2人3人と揃えているところが大多数だった。

 

年寄りの愉しみのために、将来ある若い人が潰れるのは心が痛い。

将来ある選手をつぶさぬよう、そろそろ、1人の投手が投げるイニング数を制限する制度を導入しても大丈夫のだと思うが、どうなのだろうか。

 

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